ポルトガルと日本 行ったり来たり

ポルトガルに魅了され10年以上。独立してポルトガル製品のインポーターになるほど、ポルトガルが大好きです。

グリーンエネルギーとポルトガル


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photo by http://pt.wikipedia.org/wiki/Cabo_da_Roca



「ここに地果て、海始まる」


これはユーラシア大陸最西端のロカ岬に伝わる有名な言葉ですが、
かつて繁栄を謳歌したポルトガルの人々はきっと海に大きな希望を抱いたのではないでしょうか。


かという私も海はとても身近で、昔から波の音とあの独特の匂いに包まれると安心します。
そして、どこからともなくエネルギーが湧いてくるものです。


ポルトガルは日本と同じ海洋国家。
今月上旬に安倍首相がポルトガルへご訪問した際には、海上安全保障の両国の協力強化を発表し、「ポルトガルは法の支配などの基本的価値はもとより、各種の経済的利益も共有する重要 なパートナーだ」と強調されています。


そんな海洋国家のポルトガルでは、
波のエネルギーを活用した「波力発電」の研究が進んでおり2008年には世界に先駆けて商業波力発電所「ウェーブ・パーク」を稼働させました。
残念ながらこの発電所は、経済的・技術的な問題で継続稼働されませんでしたが、
海洋国としてイニシアティブをとっていることがうかがえます。


このように日本ではあまり知られていませんが、
ポルトガルは実は再生可能エネルギーの世界的リーダーなのです。
2013年には、再生可能エネルギーが消費量の70%を超えたというニュースもありました。
もちろん太陽、風、水などの力を利用する自然エネルギーのため、その年の天候に左右されますが、この数値を出すことのできる環境を整えていたこと自体が素晴らしいと思います。












photo by http://www.windpowermonthly.com


石油などの資源には限られているため、ポルトガルは早くから自然エネルギーに着目し研究を進めていました。今では国内消費量の約6%を他国へ輸出しているとのこと。
原発を減らそうとしている日本も、ポルトガルから学べることがありそうです。
今回の安倍首相のご訪問でも、おそらく再生可能エネルギーについてはお話されたことでしょう。


太陽光が素晴らしく美しい印象のポルトガル
やはりEU諸国の中で日射量が最も豊富な国のようです。
太陽光発電量は、エネルギー消費量のまだ数%ですが、今後必ず割合を増やしてきます。
2013年には太陽光発電システムを展開するポルトガルの企業Martifer Solar社が日本進出を果たしています。2006年に設立した会社ですが(Martifer Groupは1990年設立)、既に世界20か国以上に拡大しています。




http://www.youtube.com/watch?v=NYJUDExy-SU



もちろん、再生可能エネルギーはいいことばかりではありません。
導入コストにより国民が負担する電気料金が高騰するなど問題はあります。
これについてはまた次の機会に書きたいと思いますが、
やはりゴールを目指すためには通らなければいけない道なのでしょう。


日本の商社もポルトガル再生可能エネルギー事業に投資しています。
今後、日本企業とより関係を深め、グリーンエネルギーがより世界に広まっていったら嬉しいですね。