ポルトガルと日本 行ったり来たり

ポルトガルに魅了され10年以上。独立してポルトガル製品のインポーターになるほど、ポルトガルが大好きです。

アソ―レスチーズも、GI保護品目に!


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先月、日本と欧州間のEPAの地理的表示(GI)の保護対象品目が公表されました。


EPA(経済連携協定)とは


EPA(経済連携協定)とは、国や地域間の貿易や投資の自由化・円滑化を進める協定です。

つまり貿易や企業の投資を増やして、お互いの経済を活発にしていこう、という取り決め。日欧EPAが発効されれば、域内の総人口は約6.4億人!
世界の国内総生産GDP)の約28%を占める最大級規模の経済圏が誕生することになります。


その協定の中の取り決めで今回発表されたのが、GI保護対象品目


これは、「地域の気候風土や伝統製法が育んだ農産品の名称をGIとして保護する制度」です。

例えば、今回保護対象になった「ゴルゴンゾーラ」。
今後は特定の地域で適切に製造され認証を受けたチーズ以外は、
日本でも商品にゴルゴンゾーラという名前を付けて販売してはいけなくなります。

つまり「北海道ゴルゴンゾーラ」や「ゴルゴンゾーラ風ブルーチーズ」とかも表記が禁止されます。(2017/7/22日本農業新聞より)

さらに今回の取り決めでは、EUからの輸入チーズの関税が、16年後にゼロになる方向でほぼ決定しています。


ヨーロッパはチーズ天国♪


現在、カマンベルチーズなどのソフトチーズの輸入関税は、29.8%。

つまり、単純にポルトガルから1ユーロのチーズを100個輸入した場合、
(約130円×100)+輸送料+保険料+(もしあれば加算要素)に、29.8%の関税、内国消費税(6.3%)と地方消費税(1.7%)がかかってくるのです。プラス、通関手数料がかかることも。

チーズは鮮度が大切なので、輸送料も跳ね上がります。
輸入者さんの営業コストや利益を考えると、輸入チーズが高い理由がわかりますね。

そのため消費者としてはこの関税がなくなることで、今までより手が届きやすくなると思います。が、日本の酪農家さんたちにとっては競争が増え、大変な問題なのです。

ポルトガルのアソ―レスチーズもGI保護品目に!


さて、本題です!

実はこの保護対象品目の中にポルトガルのチーズが入っていることをご存知でしょうか。

先日ポルトガルのニュースで知ったのですが、
アソーレス諸島のチーズが「ケイジョ・デ・サン・ジョルジェ Queijo de São Jorge」という名前で保護されることになったようです。

「ケイジョ・デ・サン・ジョルジェ Queijo de São Jorge」とは


Photo https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0d/Sao_Jorge_Cheese.jpg

ポルトガルのアソ―レス諸島(Açores)で生産されるこのチーズ。
セミハードからハードタイプで、黄色で小さな穴が開いて少しデコボコしています。
少しだけ酸味がありますが、味わい深く私は大好きです。
ポルトガルでも人気がありますよ。

アソ―レス諸島はリスボンから約1500㎞離れた大西洋にあり、9つの島から成り立っています。ここでは、人口の2倍もの牛たちが暮らしています。放牧が盛んで、牛もストレスフリーだと言われています。

15世紀にポルトガル人が開拓してからチーズ作りは始まっていて、18世紀ころには今の製法の基礎ができていたとか。

最低3カ月間熟成することが決められています。
長ければ長いほど、味わいが深くなる…と言われることも。
ブーケの様なフルーツの様な薫りで、ほんの少しだけスパイシーな味もします。

生産されるときの大きさは比較的大きく、直径25〜35cmで高さは10〜15cm。
重さも8~12kgくらいあります。
ポルトガルのチーズっぽくないなっと思いましたが、実は18世紀頃に島に来たドイツ人からもチーズ作りを教わったとか。なるほど!

地元の人に人気のこのチーズ。
日本でもブランドが保護される!と生産者さんたちは喜んでいるとニュースで聞きました。是非、チーズ輸入者さんご検討してくださいね。

実は結構ある!保護原産地呼称(DOP)のポルトガルチーズ


色々なところでDOPが付いたチーズ名を聞くな~と思い、
実際にいくつかあるか調べてみたところ…ずらっとありました。
※Queijoはチーズで、その後に地名が続きます。

Queijo de Azeitão
Queijos da Beira Baixa
Queijo Amarelo da Beira Baixa
Queijo de Castelo Branco
Queijo Picante da Beira Baixa
Queijo de Cabra Transmontano
Queijo de Évora
Queijo de Nisa
Queijo do Pico
Queijo Rabaçal
Queijo São Jorge
Queijo Serpa
Queijo Serra da Estrela
Queijo Terrincho
Requeijão da Beira Baixa
Requeijão da Serra da Estrela
Travia da Beira Baixa

ポルトガル好きの皆さん、
お好きな地域にもDOPで保護されたチーズがあるかも?
ぜひ試してみたいですね!

なお、東京・神楽坂にあるチーズ専門店「アルパージュ」さんで、今回紹介したアソ―レス諸島のチーズ取り扱っていらっしゃいます。


世界中から輸入されている商品の数々!チーズ好きにはたまりません

「Fromagerie Alpageチーズ専門店 アルパージュ
住所:東京都新宿区神楽坂6-22
tel  03-5225-3315 fax  03-5225-3314
E-mail cheese@alpage.co.jp
http://www.alpage.co.jp/
営業時間 11:00 ~ 19:00(月~木・日祝)11:00 ~ 20:00(金・土)
※気になる方は在庫があるかはお店の方にご確認くださいね。


今回は少し長くなりましたが、また次回。


※ちなみに日本は日欧EPAにて、「神戸ビーフ」や「夕張メロン」など31品目を保護対象に挙げています。
日欧EPAについて詳しく知りたい方はこちら http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000270758.pdf


今日のフィリグラーナはエタニティラブ
エレガントで柔らかい雰囲気を胸元に。大人かわいいアイテムです。
















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