ポルトガルと日本 行ったり来たり

ポルトガルに魅了され10年以上。独立してポルトガル製品のインポーターになるほど、ポルトガルが大好きです。

訪れた町にピンを立ててみました⑧セロリコ・ダ・ベイラ1


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訪れた町にピンを立ててみましたシリーズ。
南の町から気の向くままに、のんびりと綴っております。

順番に行くとまだリスボンなのですが…
最近初めて訪れた場所でとても可愛い町がありましたので、今日はその町について書きたいと思います。

セロリコ・ダ・ベイラ(Celorico da Beira)


以前、ご紹介した最高級のチーズ。
そのチーズの生産地として有名な地域に、この町はあります。
人口約10,500人と小規模ですが歴史ある場所です。

セロリコ城
ポルトガル初代の王様、アフォンソ1世の時代に建設されたと言われているセロリコ城。
12世紀に、既にここにお城があったと考えるだけで感慨深いです。

城の中
このお城にまつわる物語があります。
それは第4代ポルトガル王、サンシュ2世の時代(13世紀)までさかのぼります。

この王様、王権の強化を図ったものの、結果弟のアフォンソ3世に王位を奪われます。
しかし、サンシュ2世のもとで忠誠を誓っていたセロリコ城の城主は、サンシュ2世が亡くなるまでこの城を守ろうとしました。

もちろん弟のアフォンソ3世は、この城主の態度に怒ります。
しまいには城内に食料が行かないよう、城を完全包囲しました。

もうどうしようもないほどに城内が食料不足になったある日、城の上に鷲が飛んできました。そして、近くを流れるモンデゴ川で捕ったであろうマスを落としたのです。

それを見た城主は気づきます。
「これはチャンスだ!」と。

すぐさま、城内に残っていたわずかな小麦粉でパンを焼くように命じ、焼いたマスと一緒にアフォンソ3世へ贈ったのでした。
「我々は包囲されていても十分な食料が手に入ります」というメッセージとともに。

これを受け取ったアフォンソ3世は、彼の強い思いに観念し包囲を緩めざるを得ませんでした。

この伝説は今でも町に言い伝えられています。
その証にセロリコ市の旗にはお城と鷲、マスが描かれています。


さて、前置きが長くなりましたが、この町の紹介はまだ続きます。

今回この町を訪れた一番の理由は、やはりチーズ。
とろっとした柔らかい羊のチーズは、日本ではなかなか手に入りません。
それもそのはず、ポルトガル国内でほとんどが消費されてしまうようなのです。

副市長さん自らこのチーズを日本や海外に輸出したい!と色々な対策を考えられています。副市長さんのご厚意で今回は個人的に見学させていただきました。

ソラール・ド・ケイジョ社


ポルトガルでも最高級といわれるチーズ

熟成するにつれてサイズが小さくなります

品質保証シール。チーズひとつひとつに番号が付けられています。

ちなみに豆知識ですが、ポルトガルのスーパーでは「Queijo de Serra da Estrela」と記載された同じような羊のやわらかいチーズが販売されています。
でも、実はこれ、この地域で製造されたものではないそうです。

この地域で製造されたチーズは、上の写真の証明シールにあるように、「Queijo Serra da Estrela」と表記されています。

そう、Queijoの後に「de」があるかないかだけの違いなのですが、それが大きな違いなのだそうです。「de」が付いているチーズは、この地域からミルクを購入して製造したチーズを意味しているとのこと。以前からちょっと不思議に思っていたのですが、すっきり解決しました!

この地域で生まれ育つボルダレイラ(Bordaleira)という種類の羊

エストレラ犬の子犬にも会うことが出来ました
忙しい中、色々とご紹介していただきました

上の写真は、この地域の中でもとても可愛い町並みが残るLinhares.
次回もこの地域についてご紹介します。



今日のフィリグラーナはエタニティラブ
エレガントで柔らかい雰囲気を胸元に。大人かわいいアイテムです。
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